あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

情熱のゆくえ・・・つづき2

国立大学がテレビCM!
制作はボランティアの学生達!

はい、最初のねらいは「話題性」でした。

きっかけは、極めてプライベートなローカル情報網を駆使して選んだ業者さんへの相談から始まりました。
「売るモノ」は公開講座として、学生の正規授業を一般に有料公開するプログラム。
お堅い国立ゆえ、厳しい内部規定があり、質を落とさない工夫がなされています。
「地味で堅く、とっつきにくい」が演出家の第一印象でした。
でも、あなろぐの、「売れますか?」の問いには、前向きにご検討くださいました。
そして、質を落とさず、総合大学としての特性を活かし、これをブランド化する。
あなろぐの希望が決して無謀なものではないという、確信を与えていただきました。
また、法人化したうちの組織と若い学生達への期待も熱く語ってくださいました。

当初は、制作を委託することになる、イベント企画会社の提案を受けて、かなり悩みました。
手が掛かる。
堅い素材で、失敗のリスクを背負う。
ただ、提案側とて、それは同じこと。
それでもなお提案書を作成してくれました。

そして、「ポスター貼り隊」で生まれた学内ボランティアの延長で、
外部への発信をする一方、是非キャンパスライフを共有する学生の理解を得たいと強く思ったのでした。
大学の教育と研究の成果である授業。
考えてみれば、そこには大学の全てのエッセンスが集約されているように思いました。
特に本学の場合、開放は授業担当教員の申し出により行われ、とことん自主性が尊重されています。
そしてやはり、正規授業ですから、大学の主役の一員である、学生の姿がそこにはあるのです。

ただ、娘は、うちの学生がCM作成に興味を示すのか?と心配をしてくれました。
「芸術情報設計」こそがまさしく娘が大学でやっていること。
まみぃのチャンレジを電話で伝えたところ、彼女は興味津々。
でも、「うちなら、みんな相当喜んでとびつくだろうけれど・・・」とのことでした。

公募の余裕が無く心配でしたが、コミュニケーションや映像作成を授業で担当した先生方の協力を得て、
意欲と関心を持つ学生達がたくさん集まってくれました。

ミーティング7回。
+学生達の自主活動。
提案プラン数はアレンジも含め百数十。
また、プロの演出家の懇切丁寧な講評や指導。
結果、学生達は、楽しい授業の延長と違い、仕事の厳しさを知る機会となりました。
脱落する者あり、先生との見解の相違や、他部署の担当者の妨害あり。
私にとっても、それはそれは大変な苦労でした。
結果として意識の高い優秀な学生が何名も残ってくれました。
これこそが淘汰と言えるのかも知れません。

そして思いがけない、最後の障壁。

   関係者の無理解。。。
     この朱いハンコは何なんでしょぉ。。。

それまで、多忙な上司に放し飼いにされているのを知りつつ、万全の調整ははかったつもりでおりました。
しかし、組織トップへのプレビュースケジュールの調整を中間管理職に依頼した後、事態急変!
自分の権限として、学生選定のプランをいったん了承した中間管理職から、
「上の意見」として、学生の目前で業者に追加プラン提出依頼。
学生代表は真剣に怒りました。
撮影予定が変更となり、出演者やメディアへの連絡、ロケ現場の調整変更etc.
混乱の中、あなろぐは末端事務のオバチャンの無力さを思い知りました。
学生達に無力を詫び、しばらくこの頼りないオバチャンを信じて待ってくれるように頼みました。

先週末、役員の説明には同行させてもらえず、説明資料を作成するのみ。
そんなさなかの、地元紙の堂々たる記事掲載でした。
世論への影響を配慮し、上層部は「学生主体」に理解を示してくれたようで、きわどくも(!)通過。

そして本日、直接トップに説明の機会を得て、
「学生の意志を尊重しましょう。」と言う鶴の一声で決着。
学生プランに、トップの「あとひとひねり」の注文は付いたものの、今週中撮影にこぎ着けました。
電話の向こうの学生リーダーの明るい声が、何よりのご褒美でした。
これからが大変ですが、きっといいものが出来ると信じています。
経費節約もですが、自分たちの手でをモットーに、全部自前で頑張ります。
事務のおじさんや、本物の学生が出演。
(えへっ、実は中年オバチャンの役もあるのですが、メッシュ茶髪あなろぐは出演不可。念のため)
学生がカメラも回します。
そして、受講生役は、地元町内会の役員さんや民生委員の方々に協力していただきます。

CMは来年2月、地元のテレビ局でゴールデンタイムを含め20数回の放送予定です。
HP上でも、動画を掲載する予定ですので、アップしたら御案内させていただきます。
あなろぐに力をくださった皆様にも、是非、ご覧頂けたらと思います。




受講生が増えれば、忙しくなって大変なだけ!
ただでさへ忙しいのに、CMなんて!
一文の得にもならん!
はい、全て承知です。
それでも、先日の毎日新聞の特集「大学淘汰」の最終記事の見出し、「授業は商品」
実は本学でも、開放を続ける教員達の間で、「授業が活性化する」という評価をいただいている事実。
意識の高い先生達は、多少の手間はいとわず、よい授業、よい商品のために頑張っているのです。
授業開放を外部者による評価の機会として理解くださる先生がたくさんおられます。
また学生が、意欲ある外部者と共に学ぶことで、良い緊張感を持ち、
異世代交流の機会が増えることは、大学の活性化につながると信じています。
ひとりの母親としても、そう信じています。
「社会のためになる仕事をしたい」のが、元公務員の性です。
「授業は商品」について、毎日新聞に感想をメールで送ったところ、
思いがけず、取材の打診をいただきました。
CMが地元紙で話題となった直後ですが、全国紙に「授業開放拡充の取り組み」そのものに興味を示していただきました。
観て頂く筈の、美しいキャンパスに映える銀杏の黄葉は先週末の雨に散りました。
また、冬休みを控え、スケジュールは時間との闘いです。
あれやこれや、色々とっても大変です。
そんな訳で、年末まで、まっしぐら爆走です (笑)






本日は、熱発で朦朧。。。
他の重要な会議日程2件がごっちゃになりとぼけたメールを送り、
数名の先生方に迷惑をおかけしました。
困ったあなろぐですが、でじと鍋をつつき、晩酌の白ワインもご機嫌で進みました。
取り敢えず、以上、お約束の御報告 (^^)v