あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

Women Biz 我が家の事情

男女共同参画型社会に向けて、本日朝刊の特集記事。
ピカピカのキャリアウーマンが写真入りで紹介されアピール。

折しも、愛娘は就活真っ最中。
会社訪問の合間に束の間の帰省。
昨夜は遅くまで、二人でお酒を呑みながらたくさん話をした。
(手酌でコップ酒が板に付いた!)

幾分採用が改善したとは言え、希望の分野は相変わらず超難関。

ただ、取らなきゃ気持ち悪いけれど、取ったって食えない。
足の裏のメシ粒に例えられる学位が目的なら、安易な院への進学は謹むよう伝えるつもりでいた。

しかし、専門が細分化し、高度化する中、
可能ならば、やりたい仕事のために、必要なスキルを身につけたいと言う。
ただ四大卒と修士の初任給に殆ど差は無い。
今の自分を買ってくれる企業があれば、そこで頑張りたいと思っているらしい。

夢みる夢子は夢を大切にしつつ、しっかり地に足をつけていた。
ピカピカへの憧れは無い。
臭い言い方だが、それは娘なりの職業観にもとづく、今はまだ未知の仕事への情熱のように思う。

「何も心配することないから、好きにしなさい。」
笑顔で伝えることができた。

没落商家でひたむきに働く祖父母。
おそらく普通の大学生が一度は「こんなにはなりたくない」と思うであろう、事務のオバチャンが母。
試練の中で幼かった娘は娘なりに、その平凡な暮らしの中に希望を見つけていてくれた。
仕事の話を生き生きと語る周囲の大人を見て、働くことは素晴らしいと信じる娘。

 「つまらないように見える仕事でも、決してつまらないことはないと思える。
  たとえ希望は叶わなくとも、そこで私はきっと情熱を持ってやって行けると思う。
  ばあちゃんやお母さんにも感謝している。」

酔いつぶれる寸前の娘から、思いがけず嬉しい言葉を聞いた。

ピカピカじゃなくっていい。
これが我が家の Women Biz 。









メチャメチャにでじが可愛がり甘やかされたものの、
思えば試練の多い家庭で娘は成長した。
その試練の半分以上は、いたらない母親、私自身が課したものであったように思う。
ただ、働く母は中小企業のサラリーマン家庭に僅かながら経済的ゆとりを与え、
良きにつけ悪しきにつけ、色々な意味でのゆるみを家庭に与えた。
娘がずいぶんと伸びやかな人に育ってくれたことに、若干の貢献はしているように思う。
(身長はSサイズなんだけどネ (^_-)-☆)
たくさんの試練の中で、それをうずめるだけの周囲への感謝と希望を娘は育ててくれていた。

手酌コップ酒が似合うようになっても、でじには天使のまま(笑)
私にもかわいい娘のまま。
だけど、いつの間にか、大人の社会人としての会話ができるようになっていた。

寂しさと晴れがましさに、少々お酒を過ごした春の夜。



ここに書き留めておきます。
しっかり、親バカあなろぐ。