あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

精神科の受診歴

昨日の痛ましいニュース。
グループ登園の幼児2名を惨殺した女性が、在日中国人で精神科の通院歴があると言っていました。


7年近くの精神科通院歴。
2回の精神科入院歴。

これは良い悪いに関わりなく、もし私がメディアで取り上げられることがあればつくであろう履歴。
何に付け、「長年精神科に通い何度か入院もした、アブナイおばさん」です(笑)

入院中、デイルームでこの手のニュースが流れるといつも、重い沈黙の時間が過ぎました。
それを「怖ぁ~っ。。。」と思わないで欲しいのです。
私にとっては今も、悲しくて哀しくて、辛い現実です。

当時数十名の入院患者が居て、社会に適応できていない理由は様々でした。
ただ、経験したどの集りよりも、優しい気遣いをする人達の集まりだったように思います。
その多くが、回復したとしても受け入れてくれる社会が無いという現実。
それは回復をいたずらに遅らせる原因のひとつとなることも多いようです。

幸い私は制度で身分が保障され、失職は免れました。
また、偏見の無い目で私を眺め、回復を待ってくれる多くの友人がいました。
そして何より、ボロボロの私の帰りを待っていてくれる家族、家庭がありました。
この恵まれた事実は、今、回復のシナリオを語る上で、外すことはできません。

2回目の入院では、同じうつ病を患う在日中国人の方とお話しをすることがありました。
たどたどしい日本語で、どうしても馴染めない暮らしの辛さを語る彼女。
病気を深刻にする原因のひとつであったように思います。
またその時、閉鎖病棟には高齢の車椅子の中国人のおじいさんが入院しておられました。
日本語が全くできず、適応できないもどかしさは彼女の比ではなかったと思うのです。
彼女と話すときはとても落ち着いているというそのおじいさん。
とても気の毒に思いました。

色々な事情を抱え、母国を離れて暮らさなければならない人達に、私達はつくづく残酷です。
昨日のニュース報道を、笑顔の素敵な彼女はどんな思いで聞いたことでしょう。
胸が痛みます。





他の病気のことは存じませんが、「うつ病は必ず治る」と言われながら、
病苦の中にあってはそれがどうしても信じられませんでした。
そして、出来れば忘れてしまいたいから、元気になってそれを語る人はあまりおりません。
それが、人々の偏見を助長しているようにも思います。

何も出来ず、病む人にかける言葉も持ち合わせませんが、
今私がこうしているという事実。
しっかり見届けて頂ければ幸いに存じます。
そしてそれが、どなたかのささやかな力になればと思うのです。









うつ病の病歴については、極めて私的なことですが隠すことではありません。
  多くの方に気持ちをお伝えしたいので、ファン限定解除
  ただここはメンタル系ブログじゃありませんので、念のため申し添えます。