あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

うつ病の原因について

「○○が△△だから、私がこんな(うつ病)になったのよ。」

うつ病の人はみぃ~んな、病気の原因なるものを明確に持っています。
それぞれが色々な事情を抱え、その人にとって切実な問題であることは事実です。
ただそれって、本当は引き金にすぎないのはないかと思うのです。
それを原因という思いこみが、思考の負のスパイラルに拍車をかけます。
対象の他の一面に目を向ける工夫ができればよいのですが、結構難しいのも事実です。
取り敢えず、そのことは考えない方がいいでしょう。
きっといつか、別の見方ができるようになります。

私事、でじの無理解を病気の原因と信じた時期がありました。
「仕事に行け!失職するぞ!」
ある朝、体が動かない私をベッドから力ずくで引きずり出したことがありました。
うつ病に対する無理解は今も変わりはなく、きっと同じ状況になれば、また同じ事をすると思います。
病気休暇を取らない状況下では、働くことは私の一部であるという事実。
でじはビジネスマンとして、私のために私の仕事を守らなくてはいけない事と信じています。
私は回復してから、そう思うようになりました。
(余談ですが、この一貫して私を職業人として客観視する姿勢には厳しいものがあります。
 しかしこれが信頼のひとつの要素となっているように思います。)

回復の過程で私を一番支えてくれたのも、他ならぬでじでした。
子供達の理解をも超えて、
「理屈などなく、私のためにバカになる。」それは愛情以外の何ものでもなかったと思います。
それに気づき、感謝する時、私は確実な手応えとともに回復していきました。

長い入院の終盤で、はじめての主治医との3者面談の時のことです。
私は退院後病気が回復するまで、別居する決心をしていました。
でも、「家に帰りたい、一緒に暮らしたい。」と思わぬ一言をはいてしまいました。
夫の腕の中で泣き崩れた瞬間、「うつ」にひびがはいる音を聞いたような気がしました。
主治医の仕組んだ罠(笑)にしては出来すぎのように思いますが、
このことについては、先生に敢えてお尋ねしないまま今日に至っています。
少なくとも、愛情を受け入れるまでに回復していたことに先生は気づいておられたと思いますから。

    愛情に気づき、愛情を受け入れる自分になること
        そして感謝の心、それがこの「回復のシナリオ」のテーマです。