あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

ペ・ヨンジュンじゃいかんのかい !?

外国人の日本語表記について、言わせていただく。

昔、まだPCが普及する以前、
事務屋がようやくワードプロセッサを使い始めた頃のことである。
留学生の名前は、通常カタカナで表記するものの、
アジアからの留学生で漢字の名前を持つ場合、漢字名を用いることが一般的だった。
だが、外字は今ほど豊富ではなく、作成は容易ではなかった。
また何より、中国の簡略字体は日本語ではない。
このため、本人に説明を行い、カタカナ表記をすることがしばしばあった。

時代が変わり、外字の作成は容易に行うことが可能となった。
しかし、その場限りの表記はできても、データとしては用をなさないことが多い。
せめて、JISの第2水準でカンベンしてもらいたい。

戸籍に限って言えば、日本人が生を受け、名前に使える漢字は限られている。

なのに、何故、外国人の名前を無理してまで、漢字表記しようとするのか?
私にはどうしても理解できない。

漢字という共通する言語文化を持つ利点を生かすことは大切だ。
しかし、日本人の言語は日本語である。
その中で、人名も正しい日本語表記をしたい。
その人の名前を、声を出して呼び、話しを始めるために。

日本語は日本語。
漢字は漢字。
それじゃ、いけないのかい?

無理をして、外国語を表記するより、言葉の原点に立ち返り、
人名表記については、標識の役割を正しく果たせるよう配慮すべきと考える。
パクと呼ばせたければ、朴と書かずパクと書けば良い。

漢字は共通の文字ではあるものの、
お互いの異なる文化の中で、その姿も意味も大きく変化しているものもある。
無理をする必要は無い。

ペ・ヨンジュンは、ペ・ヨンジュンでいいじゃないかぁ!
これに、誰も異論を唱える者はなかろう。

公的機関が行う表記で、ひとり分の氏名に漢字とカタカナ混在なんて、ナンセンス。
当用漢字と人名漢字で見あたらない場合、迷わず、カタカナを使おうではないか。

名前は、アイデンティティの根本に関わる問題であり、
共通の文字を持つ異国で、それに私達日本人の理解を超えたこだわりを持つのもわかる。
だが日本語と言う言葉もまた、私という一人の日本人のアイデンティティに関わる問題である。

外国は、外国である。
そこからあらためて始める良い関係を、私は求めたい。

日韓、日中関係がぎくしゃくしている。
日本人が自らの考えを主張することをためらい、
また、文化を守る気概を失いつつあることが原因のひとつであるように感じている。