あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

小市民の宗教観

神道結婚式を挙げ、仏教で亡くなった人の供養をする。
12月はクリスマス。
だから、日本はややこしい。。。
なぁ~んて、だぁ~れも思ってはおりません。
それが、すごく当たり前のこととして、私達は日々の暮らしを送っているのです。

商売人に乗せられた派手なクリスマスをとやかく言う向きもありますが、それはそれ。
歳の内に取り敢えずケジメをつけたい人間にとって、実にタイムリーなクリスマス。
お歳暮ほど堅苦しくなく、心づくしのプレゼントに感謝を込め、ほっとする機会でもあるのです。

私には色々な宗教を持つ友人がいて、お互いの文化を尊重しながら暮らしています。
それは私に限ったことではなく、日本がそういうことを大切にする国なのだと思います。
また、在日外国人の友人は日本に長く住んでも、母国で信仰してきた宗教を今も大切にしています。
日本では誰もが自由に色々な宗教を信仰することができます。
これは憲法がどうだからとかいう理屈ではないと思います。
それこそが、日本人なのではないかと思うのです。
そして、この鷹揚さが私は好きです。

若い頃、ルーツは英国と言う米国人英語教師は多神教の日本人が信用できないと、
私に語りました。
残念ながら、英会話の能力不足で幼稚園児程度の反論しかできませんでした。
彼は熱心なクリスチャンで、それが生きる全てであり、
キリスト教こそが世界を救う宗教だと私に言いました。
イラクの戦禍を彼が今どう思っているのか知る術もありません。

昔日本では、僧兵が武器を手にしました。
神道は政治に利用され、日本を不幸な戦争に導いた悲しい歴史も日本は持っています。
ただ、教えや国に息づく人々の信仰心はそれとは本来無縁のものです。
日本人は色々な祈りを尊び、協調し合いながら生きる平和な国民性を持っていると思います。

singleandoover40さまが、小泉首相温家宝から筆記具を借りた時の様子を記事になさいました。
http://blogs.yahoo.co.jp/singleandover40/19756904.html#20105483
私は残念ながらその映像を目にすることはできませんでした。
ただ、手に取るようにその様子が思い浮かび、思わずにっこり。
小泉首相はかねてから、まさしく日本人の見本のような人という印象がありました。
この記事で私はまたその思いを強くしたのです。

何か本を読んだ訳でなく、またつきつめて考えた訳でもなく、
ただ多神教国家。
これが色々な国の宗教や文化を広く受け入れる素地を作る要素のひとつであるように思います。

やっと書き終えたクリスマスカード。
今年はクリスマス用の素敵な切手を貼り、ようやく投函することができました。
クリスチャンでもないのに満ち足りた気持ちになりました。
そして、あと十日余りで年が明ければ、初詣です。

日本のオバチャン鈴木藍子、これでいいんじゃないかと思うのです。