あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

日曜日の被災地

自宅の復旧が漸く一段落しましたので、ボランティアで益城町を訪ねました。

僅かな時間ですが、”水平”が判らなくなる景色の中に我が身を置き、尋常では無い有様に絶句する以外ありませんでした。

今回のミッションは、震災後使えなくなっている町の体育館を、避難所として供するため、天井を布の幕で覆うというものでした。
天井は応急工事で安全が確保されたものの、一向に止まない余震もあり、むき出しの構造や安全ネットの下では、確かに、安眠は到底無理と感じました。
また、単なる目隠しだけでなく、空調機器が応急措置されたものの、高い天井の下で暖房効率を上げるために必要とのことでした。
一番苦手な針仕事(老眼あなろぐ、最大の難関は糸通し!)、所用のため僅か半日の参加なのに結構疲れました。
でも、機会があれば是非また参加したいと思います。

これから被災地は梅雨と厳しい夏を迎えるところです。
でも、避難所では既に、冬への備えがなされている現実、復旧復興が息の長い取り組みになることを思い知らされました。



ところで、震災後、惨状が度々全国放送されていることあり、熊本城の周りは今、壊れた石垣などを撮影する人の姿が目立ちます。
熊本城一帯は立ち入り禁止ですが、昨日の日曜日も結構人通りは多くて、あちこちで何人もの人が足を止めてシャッターを切っておられました。
私の大切なパワースポットの変わり果てた姿、撮られることで心の痛みが増します。

また、近所の2階が1階になってしまい、駐車場に自家用車が挟まったままの全壊マンション、暗い表情で貴重品を運び出される住人の方の姿があっても、傍らにはお構いなしにカメラを向けられる人の姿があったりします。

ネットでは先日、無神経なマスコミの報道姿勢が批難の対象となりましたが、伝える使命については理解をしているつもりでした。
しかし、惨状が個人の単なる興味の対象となることも誰も止めようがないのです。
良識や慎みの心を他人に期待してはいけない、解っていても、やはり辛いです。

今は、せめてその興味の一部でも、この惨状を救うエネルギーに昇華してくれますようにと、ただ願うだけです。








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※過去記事から、震災前の熊本城周辺の画像です。
私の大好きな場所で、どれも自慢の風景でした。
何気ない日常こそが幸せの全て、今この言葉を
あらためてかみしめています。