あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

ここに木を植える

ここに木を植えよう、強く、そう思いました。

土曜日の朝のことです。
やっと出たと思ったらお水が止まっていて、本当にガッカリでした。
出ないものは仕方無い、台所の片付けも出来なくなったし、気分転換にお散歩に出ることにしました。
 
お気に入りのお散歩コースは、川沿いに続く歩行者専用道路です。
わずかの間に菜の花は花の代わりに種をたくわえ、代わりにクローバーの白い花が真っ盛り、足下の草は鮮やかな緑で、穏やかないつもの春の風景です。
すっかり元気になり、心地よい風に吹かれ歩いていると、色づきかけた桜桃を摘んでいらっしゃる方がおられるので、お声をかけてみました。
 
”まだ酸っぱいね!”と笑っていらっしゃる年配の男性H氏は、なんと、その木の主でした。
 
桜桃の木は、高校の数学教師ご退職の記念樹だそうです。
お孫さんの小学校入学の記念樹など、あたりには沢山のソメイヨシノに柿の木も植えられています。
 
この散歩コースの川、かつては生活用水が流れ、氾濫を繰り返しては、度々辺りを水浸しにしていました。
しかし、下水道の整備や、大規模河川改修によって、優しい川になりました。
今回は、トイレのお水となって、友人のお母様の避難を助けてくれました。
 
一方で、熊本市の中心部を流れる白川のほとりには、かつて見事な桜の名所がありました。
植えてくださった方のお名前がついた公園は、数年前の水害の後、河川改修で沢山の桜が間引きされました。
http://nikkyousya.otemo-yan.net/e177098.html
 
でも、木は育ちます。
桜の名所はまた作れば良いのです。
落ち着いたら、”熊本大震災復興祈念樹”を、ここに植えたいと思いました。
それが相応しい場所だと思うからです。
 
取りあえず、今育っている樹木のお世話をお手伝いさせていただくことにしました。
夏になると、葛が伸びて木を傷めるそうです。
散歩のついでに、葛切りのお手伝いをさせていただくつもりです。
 
我が家の桜桃は、震災で鳥よけの取り付けどころではなく、今年もカラスのおやつになりそうです。
でも、今週末は、H氏の桜桃を散歩のついでにつまむ楽しみが出来ました♪
 
この大きな試練は、新しい熊本の美しい風景を造る機会になります。
 
職場と我が家の復旧作業、落ち着いたら、友人の作業所で炊き出しのお手伝いもしたいです。
まずは被災者した職業人として、お仕事と自分自身の事、次は、本当に困っている人のために。

散歩に出たことで、落胆は希望に変わりました♪

木を植えるのは少し先になりそうですが、その日まで、頑張ります!!
 

イメージ 1

画像は過去記事のものです。



友人の作業所では、当面、食材の提供と炊き出しの調理ボランティアが必要なようです。
ただ、長期の運営は難しいようですし、性質上、収容されている方々の生活再建は大変な困難が予想されます。
本当に必要な所に、行政による福祉が行き渡りますようにと、今は祈るばかりです。