シャコンヌ、山脈、yae、そして、珈呂
どれも、昔あった喫茶店の名前です。
忘れないように、ここに書きとめておきます。
「有明族」という言葉さえまだない頃、日常を離れるために列車に乗り、度々訪ねた博多の街にあったお店。
いつもクラシックの流れる、正統派音楽喫茶は、いつもとても静かで、なのに熱い空気を感じました。
ここで、冬の日に、アイリッシュコーヒーの美味しさを知りました。
山脈:
地元の繁華街のビルの細い階段を上ったお二階にある、これも音楽喫茶でした。
でじの愛したお店でした。
クラシックや絵画に興味のないでじを惹きつけたのは、多分、私も憧れた素敵なママさん。
ここで、モカの味をおぼえました。
yae:
英会話教室の近くにあった、ロシア風喫茶。
仲間達と小腹を満たす目的で、よく訪ねました。
珈呂:
母校の近くにあった、一番数多く通ったお店です。
これと言った特徴はない、ごくフツーの喫茶店でしたが、雑多なお客さん達が人生を語り合ったりしてしまう不思議なお店でした。
特殊浴場の女性従業員さんと、セーラー服の女子高生が恋愛談義に花を咲かせたりという。。。
ここで、「珈琲」と「人間」が、好きになりました。
珈琲1杯のお値段は、ラーメン1杯のお値段とほぼ同じであったと記憶しています。
みんながまだまだ貧しかった時代に、決してお安くはありませんでした。
なので、その一杯の珈琲と、それを飲み干すまでの時間を、それはそれは大切に過ごしていたように思います。
余談ですが、でじは今も、家で淹れるコーヒーの最後のひとしずくがなかなか飲み干せません(苦笑)
喫茶店は、豊かさや人情etc.大切なものがいっぱい詰まった素敵な空間でした。
変わる時代にあって、いい時間がたくさん過ごせたことにあらためて感謝しています。
既にあの時代に、あなろぐは、時代遅れの女になったのでした。
喫茶店文化は、その頃、廃れはじめたように感じています。
でもね、セピア色になった写真を眺め、「案外変わっていないよねぇ~。」って安心することってありません?
懐かしいお店のことを色々思い出してみて、あなろぐは今、それとおんなじ心境です♪
(^_-)-☆
最近訪ねるようになったブログに昔の音楽喫茶に関する記事がありました。なんとそれが、シャコンヌのことでしたので驚きと懐かしさで胸がいっぱいになり、書きとめておきたくなりました。