あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

NHKの報道姿勢を問う

 最近のNHKのニュースで一般家屋の火災に関する報道。所有者と焼死したそのお嬢様の実名と、電気が止められろうそくで生活をなさっていたことが報道されました。
 お嬢様と住む家をなくされた方が、何故これに加えて、世間のさらし者という鞭に打たれなければならなかったのでしょうか?報道の目的について、問い直す必要があります。
 伝える現場において、伝えるべき事の選択には倫理面への配慮が不可欠であり、当然乍ら「心」への配慮が必要です。今回の報道以降、NHKで聴く「心のケア」という言葉は、「ココロノケア」にしか聞こえなくなりました。
 今回の報道において、氏名の公表が社会貢献に通じると思う人はおりません。
 
 特に、氏名は個人情報です。
 本年4月1日から情報公開法が全面施行され、個人情報については、各機関においては神経質な対応がされている中、疑問を感じます。これが認められるのならば、報道は言葉の暴力が許されることになります。
 情報公開法との整合に配慮した、報道の倫理基準の見直しが必要と考えます。

 今回NHKに抗議の電話をしたいと思いましたが、家人に制止されました。
 本件に対するお詫び報道や当事者に対する謝罪があった場合、それ自体が関係者にとっては新たな暴力になるという家人の判断によるものです。

 関係の方々のお心が、少しでも早く安らかになりますことを願っております。
 亡くなられたお嬢様のご冥福を心からお祈りします。