今、「大地の子」

　先日、熊本大学ＨＰがトップページを、中国国旗と中国語のメッセージに書き換えられました。
　学生の掲示板では、日中の熱い議論が交わされていた矢先の出来事でした。語り合うことは大切であり、問題を率直に認識しあうことを好ましく眺めておりました。このことは直接関係が無いと思いますが、思いに反し、にわかにきな臭くなりました。
　中国の若者は「中日戦争」について百頁程を割かれた教科書で育ったそうです。
自分が何をしたわけでもないという日本の若者のとまどいや、ナショナリズムの違いは致し方の無いことと感じております。
　歴史は変わらず、過去の過ちは消せず、また、その大きさを比べることもできません。
　いっそのこと、国境などなかった太古まで遡れたらよいと思います。
　ただ、大使館に石を投げた若者ではなく、日本で真剣に勉強をした（している）ような、良識のある若者がリーダーシップを執ると信じ、希望を持ちたいと願っております。
　中国とのこれまでの交流の歴史を思い、もう一度温めあえたらと思います。
　無力な一市民は今、静かにお互いを知り受け入れるための時間を持つことが大切です。このために、若者達と「大地の子」を読む会を持ちたいと思っております。