カンニングと携帯電話。。。
白状すると、実はいっぱいいっぱいで、それどころではない(泣)
ただ、大学の入試業務の大変さや、厳格さを知る者のひとりとして無関心ではいられないので、ひとことだけ。。。
「偽計業務妨害罪」で「未成年が逮捕」は確かに穏やかではないものの、大学の「被害届」は当然のことだった。
ここで、考えてみたい。
問題は「携帯電話」使用にあるものの、騒ぎの原因は、「インターネット掲示板」への投稿だった。
ならば、「掲示板」ではなく、個人ではなく同様に成績優秀な協力者を含む複数で、単純にメール、あと、たとえば、この「ブログ」を、パスワードを共有して鍵付き記事でやり取りすれば、高度な情報のやり取りもできた筈である。
そして、問題は発覚していなかっただろうし、騒ぎにもならなかった。
ある意味、さほど悪意のない、稚拙さがこの騒ぎの原因だったとは言えないか。。。
「騒ぎ」への大学の対応は、「マスコミ」に必要を迫られたものである。
とにかく、やったことは、携帯電話を利用したカンニングである。
騒ぎになろうとなるまいと、カンニングが発覚すれば、大学は必要な対応を必ず取る。
カンニングは、絶対にやってはならない不正行為だ。
在学生であれば、当該不正行為への対応のみならず、進級や卒業判定等にも、膨大な追加業務を発生させる。
大学は学外に出れば、刑事事件に問える行為を、民主的な自治の名もとで、内部における処分に代えて居る。
だが、それは、非常に片寄った、大学の価値基準によって裁かれており、時に「大学は治外法権か?!」と疑うケースもままある(苦笑)
だが、誰もが、それは、今の社会では現実的ではないことを知っているのではないか?
イタズラの過ぎた前途有望な若者を、「みせしめ」にしたところで、問題は解決せず、誰の利益にもならない。
ある意味、ありがちで、厳にもっと賢いやり方で不正を犯した者がいるかも知れない現実に目を向けて、
この残念な事件を、是非、改善のためのチャンスとして捉えて欲しい。
入試業務により一層の厳格さを求めるのであれば、それなりの人・物・カネ、資源の投入が必要になる。
また、監督業務に携わる者は全て教員であり、繁忙期にこれ以上、限られた人的資源を入試に割くことで、他の業務がおろそかになる危険がある。
試験場の警備他の業務もしかりである。
是非、現場の実態に即した、冷静かつ、バランスの取れた対策を講じて欲しい。
書庫、迷った末、ここに(笑)