今、「大地の子」・・・その２

　先に「今、大地の子」で、熊本大学のＨＰ改ざんについて少し触れたのですが、結局、学生達等の意見交換の場として利用されていた掲示板は「機能終了」。
　あの掲示板が改ざんの原因ではなかったと信じていますが、結果的に掲示板は閉鎖されました。
　また、今後のセキュリティ対策のために、アンケート等読者からのアクセス機能が併せて「機能終了」となりました。
　これらは、大変残念なことです。
　私は常々、若い人達が社会問題についてまじめに語り合う機会がとても少ない中で、一地方国立大学が他の大学にはあまり例を見ない公式の掲示板を持ち、良識に基づく秩序ある運営がされていることを大変好ましく思っていた者のひとりです。「竹島」や「日中」等、関心の薄い人達の意識改善にどれだけ役立ったことか、その貢献度は計りしれません。

　ＨＰ不正侵入改ざんという心ない行為は、大学と一般者のコミュニケーションの機会を奪ったばかりでなく、とても貴重な、若者が社会問題について語り合う場を奪い、中国への不審を与えるというとても残念な結果を導きました。
　そもそも、私には行為の目的がまだ理解できません。「してやった」という、一時の快感を得るのが目的だったとすれば、あまりに浅はかで卑劣です。結果的に、本来担うことも可能である筈の中国の名誉までも傷つけてしまったたことを心にとめられるべきです。

　「罪を憎んで人を憎まず」は中国の偉人の教えと聞きました。
　もし機会が許せば、不正アクセスをなさった方と、「大地の子」を読む時間を持ちたいと思います。