あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

札付きの問題児!

 47歳なので「児」ではないが、あなろぐのことだ!

 時季はずれの人事異動で今の管理部署に配属され、来月で1年になる。
 1年前、歓迎会の宴席では直属の上司から、2名の係に1名あなろぐを増やすという人事異動について、事前の打診の際「いいですよと言ってやった。」と聞かされた。
 現在も一日に何度も作業台に使用される末席のデスクが、私の席となった。

 前の現場部署では私なりの経験を活かし、変革の時期であったこともあり、問題満載ではあったが思う存分働かせていただいた。
 そして、日々の激務の中で身を削る思いで、重要と思われる改善案を数本作ることができ、直属の上司に打診していた。
 しかし「理解できないから、読まずに捨てた。」の一言でそれらは、ゴミとして闇に葬られた。
 これと「常識に欠ける、若いパートタイマーの躾け」に端を発し、パワーハラスメント問題として相談をしたら困り果てた上司達・・・体よく前の部署を追われたというのが、真相である。
 かつての直属の上司からは謝罪の一言も無く、何事もなかったように席を温めておられる。
 それが私が所属する「組織の常識」だった。
 ただ、筆頭課への配置換えは、やさしい上司達の私への配慮と感謝している。

 今この現状に不満は一切無い。
 この数年で大方の同年齢の男性職員が係長に昇進したが、でじ曰く「地場の中小企業なら、最低5回は息の根を止められた筈」の我が身が、食うために働くのだからこれで十分過ぎる。

 あなろぐの日々の主な仕事は、
 ①文書を読み、内容を判断し規則にもとづいて担当部署に引き継ぐこと
 ②文書を起案文書と照合し、公印を押して発送処理をすること
 ③郵便物の重さを量り、必要な料金証紙を発行貼付し、記帳すること。

 もしかしたら、うちの組織で一番退屈な仕事かも知れない。
 一日の3分の1位は③、時給750円相当のお仕事で、人並みのお給料をいただく訳で、一生懸命努めていても、前の部署の半分も働いた実感の無いことがいつも後ろめたい。
 だから、余力で「あいこブランド」の仕事をすることは、小心者にとっては使命であり、また職業人としてのささやかなプライドでもある。

 その中で、改善に向けての実にささやかな提案がひとつ、昨日殆ど完成にこぎつけた。

 我が組織では同一地区にある5つの現場部署と私の課で、同一規則にもとづき③の仕事を行っている。
 現場部署では事務簡素化のもとに規則を曲げ、その労力は郵便発信者の委託票作成にすり替え、これを帳簿記帳に代えているものの、昔ながらの手処理を続けている。料金証紙発行処理を行う機械は100万円前後の高価なもので、これが買えない部署は切手処理を行い、同一地区で5台の機械を保持している。
 発送郵便物はまとめて差し出すが、割引の適用は組織全体としては利用できない。

 提案は、トップ名で明文化された組織の方針に合致した効率化を行うこと。
 これらの現場部署の仕事を省略し、事務処理を私が今いる管理部署に集中化するだけの、何の芸も無い至ってシンプルなものだ。

 取り扱う量は、金額ベースで現在の2.2倍になり、返信切手の受け払い等追加される事務もあるが、周辺業務を整理しアウトソーシングを可能にする取り組みの一環と考え、今年度だけを乗り越えたいと考えている。
 私が配属される以前は、2時間/日のボリュームの業務として、隣の係の優秀なパート職員がこなしていた仕事も、データ化等の効率化を進め実働30分/日程度にスリム化したし、人員削減が進む中で増員されている現状を考えれば妥当と考える。

 7月から2つの郵便局と配達の方、現場職員、取り扱い方法等様々なリサーチを重ね、会計関係部署等との打ち合わせも重ねて来た。
 組織内での提案への反応は、すこぶる良い(^^)v
 「札付き」であり乍ら多くの信頼しあえる仲間達に恵まれ、協力を得られることに感謝している。
 少しずつ変わりつつある「組織の常識」を私は今、感じている。

 協力を惜しまない関係部署に所属するある仲間の一言。
 「おまえがしばらく忙しくなるだけだろ。皆が楽になるし、金も節約できる。
           全体にとって、いい事ばっかりなんだから、やれよ。」
 それだけの話しだ。 

 ただ度々の打診にも係わらず、内部では反応が無く、9月に余計な仕事に手を出したせいもあり、予定より1ヶ月遅れてしまっていた。
 本提案に関する業務は、まさに内職として続けてきた。

 年に3日の夏休み、取得期限は10月末日。←夏休みって季節もんだもん、当然ですよねぇ(^^;
 来週起案するばかりの書類を上司に提出し、12月実施のメドが立てば、来週滑り込みの夏休みが取れるかもしれない(^^)

 いつ初めてもよいことだが、準備は消耗品と周知のみ、効果がすぐに期待できることでもあり、早いに越したことはない。
 周辺の派生する仕事をクリアし、落ち着いて新年度を迎えるための12月という目標は譲りたくない。
 また郵便局で「おたくが1番ボロ」と言われたうちの部署の計器は、最近心なしか異常音がデカクなったように感じる。
 最近買い換えられた他部署の機械と管理替えでしのぐことができるか、緊縮財政の中で一部職員のわがままのために100万円のムダ使いを許すのか、「組織の常識」に注目したい。

 鈴木藍子は本気だ。
 「郵政民営化」は首相が反対勢力と差し違えを覚悟した。
 ただ、郵便発送一元化は、あまりにもシンプルで、札付き事務のオバチャンであっても、そんな大袈裟な覚悟をする程のものではない。
 もし反対する者があれば、ゴミ箱に放る代わりに、「ボツのいきさつ」を添え、トップ御自宅に親展でお送りするくらいが関の山。
 (昔々、同様に席を追われ、PCデータも処分された経験があるので、控えは自宅にもある。
  もし書類が手許に戻ってこなかったとして、今回は大丈夫。ぬかりはない。)
 考えるだけでゾクゾクする、「札付き問題児」お得意の素敵なイタズラだ (^_-)-☆
 もっとも、楽しむのも良いと思うものの、イタズラをせずに済めば、それに越したことはない。

 いずれにせよ笑って、遅めの夏休みを迎えるつもりでいる。



* 長い職業生活の中で初めて、でじに私の仕事「提案書」を眺めてもらった。
  辛口のでじに、「良い仕事」と認めてもらったことがチョッピリ嬉しかった(^^)v