あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

男社会に生きる女達

「女社会の掟」を読み返し、辺りを見渡しました。
 私が今棲息している、男社会の中にある女達のあるとはない集団について書きます。
(以下略してセクト

 「給湯室で、影の采配をふるうお局様」に象徴されるセクト
 良きにつけ悪しきにつけ、組織で働く人々に大きな影響を与えてきたように思います。
 これまで男社会では、組織の意図と必ずしもベクトルが一致しないため、やっかいな存在であったと言えます。
 最近私自身が歳を取り、「お局様」の年代に到達したせいと一笑に付されるかもしれませんが、女達のセクトは少し変化してきているように思います。

 食べ物と子育てに関する話題は昔のまんま。
 でも、うちの職場では仕事や組織について真剣に語りあう機会が格段に増えました。
 給湯室なるものが無くなり、アフター5を中心としたオヤジ風の付き合いに変化してきたことも影響しているのでしょうか。
 また、明るい希望と自分達の具体的な行動について熱く語るという特徴も持っています。組織への帰属意識もおしなべて高く、組織を細部よりひとつの塊として語ります。
 女は世界が狭いと言われがちですが、一般市民について言えば、地域社会や子育てを通じた職場以外の組織とのかかわりが男より多いように思われます。このことは、自己の所属する組織を客観視する機会を女達にたくさん与えています。

 そして、このセクトは、セクトの内外の人に対してとても公平です。
なんと伸びやかなことよ。
 痛みを知る女達は、開かれた社会を男達より強く実感しているからかもしれません。
 「男社会の中の私たち」という意識が無くなった時が男女共同参画です。でも、まだその道のりは遠く、今ならではの自分たちの居場所がセクトなのかも知れません。

 昔、「女性が元気な職場は良い職場!」と言った方がおりました。
 前途多難な時こそ、向かい風に強い女のセクトは威力を発揮するのではと思っています。

 男社会でも気負わず、しなやかに女達は生きているのです。
 みんな明るい希望を持っても、いいんじゃないかなぁ~って、軽ぅ~く思っています。