去年のごほうび♪
かつて、分不相応な光り物とか、買い漁った時期もあったけ・・・。
最近ようやくなじむようになった品もあり、
今ならとても買えないと思うから、蓄えだったのだと言い訳をしてみたりする(笑)
またこの数年、折々に、親しい若い人に差し上げたりで、
「らしいもの」だけが手許に残り、結局、普段使いはいつもいつもおんなじ物。。。
昨年の誕生日、これらをしまう小さな革のケースを購入した。
この自分へのごほうびが、「アクセおたく」の終止符になった感じがしている。
そして、思い返せばこれが、昨年買い求めた唯一の不必要な雑貨。
蟹のぐい呑みは、家族ぐるみでお付き合いのあるでじの先輩ご夫妻方と会食した時、
料亭の美人おかみさんが、帰りに包んでくださったもの。
「あれだけ褒めちぎれば、ちょうだいって言っているようなもの!」と、後ででじに叱られた。。。
昔、無二の親友が亡くなった長野県の佐久は、おかみさんの故郷だった。
秋、季節の変わり目に吹く風はたとえようもなくもの哀しいと、おかみさんは語ってくださった。
当時、繋がらなかった最後の電話が悔やまれ、親しい友人の早すぎる死は、長い間重いしこりとなった。
でも、気づけば四半世紀が過ぎ、思い浮かぶ友の顔はいつの間にか、笑顔ばかりにかわっていた。
哀しい出来事だったことにかわりはないのだけど、何かが昇華していたことを感じた。
どんなに親しくても踏み込むことのできない、その人なりの人生を彼女は精一杯生きたと、今思っている。
類は友を呼ぶ。
おっちょこちょいで、いつもからから笑っていたよねぇ♪
お茶目な蟹を眺めていると、まだ見たことの無い佐久の風景に佇む、若いままの笑顔の友人が思い浮かぶ。
これは、歳を重ねたごほうびに違いないと思う。
一期一会に感謝。
人生はおもしろい。