白いキャンバスをください
国立大学が法人化して、2年目に入りました。
ふと思うことがあります。
関連の文書に目をやると、戦略、外部資金、産学官連携の文字が目につきます。
生き残りをかけて戦う大学の様子を、誰もがうかがい知ることができます。
昔々、20年以上前、産官の資金を大学が研究費に取り込むことについては、
活発かつ慎重な議論が交わされた時期があったと記憶しています。
時代が変わったと言えばそれまでですが、
その時の慎重派の方々は、大学の純粋なアカデミズムを守る重要性について語っておられました。
学術研究のテーマはともかく、結果はスポンサーに影響されてはならない。
これは今も、国立大学法人に所属する研究者の常識であると信じています。
しかし将来の、国からの運営交付金と自己財源の比率変化を考えるとき、
国立大学がその使命をまっとうするには、各が自覚を新たにする必要があるように思います。
「学術研究成果」「学識経験者」に対する社会の信頼を損なうことは、
国立大学法人の存在意義を揺るがすものです。
「評価」を行う際、心がけるべき視点ではないかと思っております。
何の色にも染まらない、純粋な研究者の研究を支援するための十分な資金。
国立大学法人の使命を考えるとき、その必要性を改めて感じるのです。
法人化した国立大学にとって、
何の色にも染められていない、白いキャンバスが益々大切なものとなりました。
ふと思うことがあります。
関連の文書に目をやると、戦略、外部資金、産学官連携の文字が目につきます。
生き残りをかけて戦う大学の様子を、誰もがうかがい知ることができます。
昔々、20年以上前、産官の資金を大学が研究費に取り込むことについては、
活発かつ慎重な議論が交わされた時期があったと記憶しています。
時代が変わったと言えばそれまでですが、
その時の慎重派の方々は、大学の純粋なアカデミズムを守る重要性について語っておられました。
学術研究のテーマはともかく、結果はスポンサーに影響されてはならない。
これは今も、国立大学法人に所属する研究者の常識であると信じています。
しかし将来の、国からの運営交付金と自己財源の比率変化を考えるとき、
国立大学がその使命をまっとうするには、各が自覚を新たにする必要があるように思います。
「学術研究成果」「学識経験者」に対する社会の信頼を損なうことは、
国立大学法人の存在意義を揺るがすものです。
「評価」を行う際、心がけるべき視点ではないかと思っております。
何の色にも染まらない、純粋な研究者の研究を支援するための十分な資金。
国立大学法人の使命を考えるとき、その必要性を改めて感じるのです。
法人化した国立大学にとって、
何の色にも染められていない、白いキャンバスが益々大切なものとなりました。