あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

私を買ってください!

 「あいこぶらんど」について、お話しします。

 昨日、とてもささやかな業務改善案を起案し、実行の準備を整えました。小さいながら、これが「あいこぶらんど」のお仕事です。
 大したものではありませんが、日常業務の合間や終了後にそれなりの努力で業務改善に取り組み、その結果が「あいこぶらんど」なのです。(結果は紙で目に見えるものもあれば、時としてスタッフ間の信頼であったり、目に見えないこともあります。)
 考えてみれば、傍目に見れば退屈な事務のオバチャンのお仕事ですが、このささやかな達成感を糧に日々の仕事を楽しんでいます。
 これで良いのです。

 ただふと、前の部署で直属の上司に捨てられてしまった、組織の主たる業務に関する改善案のことを思い出しました。私なりのキャリアで、組織全体の膨大な改革案の中からエッセンスを取り出し、解決可能な問題を洗い出し、身を削るようにして纏めた改善案でした。
 当時、上司の机にうずたかく積み上げられた書類を眺めれば、「ご覧頂く」のに「紙」は遠慮しておりました。結果的に、それらの資料は「削除」され、日常業務をこなすことさへままならない部署で、後任に託すこともはばかられ、努力は徒労に終わりました。「私自身の達成感」のためだったのであれば、致し方のないことかも知れません。しかし、少なくともこれは私の業務であるわけで、「不必要」の評価無く「削除」されたことには納得できません。

 でじ曰く、「普通の小さな会社なら、最低5回は息の根を止められている」私にとって、働けることのありがたさは人一倍で、問題は山積しているものの、組織の懐の大きさに誰より感謝する人間です。
 高卒で今の職場に就職し結婚。育児休業の無い時代に、切迫早産のおまけつきで二人の子供を設けたこと、入院加療を重ねたことetc.周囲が目指す「出世」の文字は、私の辞書にはありません。その中で、働くことの全ては、組織全体の利益のためという意識がありました。
 しかし、結局事務のオバチャンの仕事は、オバチャンの履歴と上司の能力に潰されてしまったと言うことです。大きな組織におけるボトムアップの難しさを痛感した出来事でした。また、紙におされたハンコの大切さしかりです。昨年春のリニューアルで大騒ぎが続く職場ですが、変わったのは箱だけなのかも知れません。現場での仕事は「組織のための良い仕事」であっても、日の目は見ません。この点ではとてもお寒い職場です。

 予算の手だてがつかず、プラスアルファの仕事をする余裕が益々無くなった現場では、全体のことに思いが及んでも、声を届けることはできません。
 時々有名タレントの方が出版された本を書店で眺めることがあります。「名前」を買ってもらうことの重要さを感じます。
 もし、「鈴木藍子」が有名人だったら?と考えました。

 誰か私を買ってください。


*余談:
 お笑いタレントの方が書かれた、「ヒロシです。」は気に入っています。