あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

国立大学法人化がもたらしたもの

公務員の定数削減を目論む無策の政策、
反対の嵐の中での国立大学法人化から3年目。

以前は開設者である国、文科省が開設者としての役目を果たし、
国によって構築された運営の仕組みの中で国立大学は運営されてきた。

法人化により、開設者が各学長となり、運営が大学に任されることになった。
役職者が増えたものの、実務に携わるスタッフは微増。
そして、仕事は激増!
運営に要する経費は当然激増するが、
配分される運営交付金は基本的に増えてはおらず、
それどころか削減が約束されており、外部資金や内部調達により賄うことを強いられている。

まとめて解決可能な問題も、全ての大学がバラバラに格闘せざるを得ない。
従来、教育や研究のために費やされた人やお金は自力の運営のために注がれる。
法人化を肯定的に受け止めるのは、一握りの恵まれた研究者のみと思われれる。
大方の研究者、そして将来のリーダーとなるべき学生が、
主役の座から、前にも増して遠ざかったような印象を受けている。

莫大な国民の血税が混乱のために費やされる。
これらをムダといわず、なんといえばよいのだろう。

せめて、かすかに漂うこととなった「自由」を、大切にしたい。
しかし、監督官庁の都合のいい締め付けは以前にも増して厳しい。

また、長年培った公務員としての素質や仕事へのプライドは、
得体の知れない法人職員となったことで、奪われた。
労働安全衛生法で守られる筈の心身は、
公務員の名残と、厳しい予算にすり減らされていく。

法人化に伴う膨大な仕事に一切人もお金も投じられない中の法人化。
当然生じた混乱とそのツケを、3年目にして整理できる見通しは立っていない。


  「前進」のかけ声あるのみ。
   「止まれ、撤収」の指示もリーダーの役割と思うが、発せられることはない。
     法人化後「戦略」を多用する国立大学法人がかつての大日本帝国とだぶる。。。

  今、国立大学法人は、とことん疲弊しきっている。


それでも多くの職員が、ささやかな達成感と誰かの笑顔のために、
与えられた使命を全うするために、全力を尽くしている。
そのエネルギーは仲間達への共感と感謝のみによって生み出されている。
誰かの夢を支えるために、ひたすら働く。
大学への帰属意識は今も強く持ち合わせている。
ただ、職業人の本能が「法人」には得体の知れない恐怖を感じ、拒否反応する。。。




   もしも、間違っているというのであれば、
   この誤解を払拭するための、納得のいく説明が欲しい。



* 4月に異動した部署が、組織改編で場所が変わる。←どぉ~みても「組織怪変」
  また、人が減り、仕事が増えた!
  そして、すし詰め状態の部屋に押し込められ、エアコンは効かない。
  労働安全衛生法は財政不足に負け、日中30度以上になることも、
  女性職員10数名+女子学生に1個の薄暗い和式トイレ。 ←昭和の公衆便所のニオイ!
    洋式しか使えない老化現象のオバチャン他数名は、
    時には、傘をさしデスクから生理用品をガサガサ取り出して、
    隣の建物のトイレで用を足す。 ・・・これってセクハラ!
  暮れに改修が完了する建物に再引越するまでこの苦労は続く。
  そんなことも、こんなことも笑い飛ばしてみんな頑張っている。




以上、地方国立大学の片隅からレポートでした。



今週末のみ、一般公開でございますぅ(笑)








    天下りの受け皿だけは、順調に充実が進んでいるようでぇ~す!  











※ 月曜日の朝、ハート記事にし損なったのですが、
  せっかくコメントをたくさんいただきましたので、このままにしておきます。
  あはっ!なぁ~んのこれしきでございます(笑)