あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

夢を語るために

-娘のお誕生日によせて-

突然、産まれた時刻を尋ねるあなたの電話。
母子手帳を何年も開けたことのない引き出しから取り出しました。
そして、昔のことを思いました。

古き良き時代を生きて、多感な十代の終わりから結婚までは、
思えばひたすら好きなことを好きなだけやる日々でした。
絵を描き、本を読み、趣味を存分に楽しむ毎日。
茶店で親しい人と好きなだけおしゃべりして、
定期試験の前日になると、衝動的に遠くの友達に長い手紙を書きました。

努力と汗、このふたつの言葉とはおおよそ無縁に過ごしました。
だから、あなたに偉そうなことは言えない母ですが、
幸いなことに後悔はありません。
ただ、もしもあの頃、なにがしかの目的のために努力をしていたらと、
思うことが時々あります。

いえね、大したことではないのですが、
もしかしたら、今よりはもう少し、夢を語ることのできる
そんな母になれていたかもしれないと思います。

職場では、今の母にはせいぜい、
手持ちの仕事の当面の目標について説明をさせていただくのが関の山。
来年の話をすれば鬼に笑われ、
十年後の夢を誰かに語ることなどもっての他です(苦笑)
口にしたとして、戯言でしかありません。

でもね、若い頃にそれなりの努力をした人には、
例えば100年後の夢を、お仕事の中で語っておられます。

偉くなることや高い収入を得ることは、
生きる目的にはならないかもしれません。
ただ、のびやかに夢を語る可能性を、
先々手にするために、若い頃の努力はあるのかも知れません。

ふわふわな青春時代を送りながら、母に穏やかな今の生活があるのは、
たくさんの友人達に恵まれたことと、
心やさしい周囲の人達に大事にしていただいたからだと思います。
それに加え、のどかな本当にいい時代でした。
今という時代の中で、おせっかいと笑われると思いながら、
やはり伝えておきたいと思い、書いておくことにしました。

母に似て、体力派ではないあなた。
代わりにもう少しだけ、脳みそには汗をかいてもよいのかもしれませんね(笑)





今日、電話が鳴った時、母は疲れが頂点。
締め切りに追われながら、明日の段取りをしていました。
しっかり、頭のカレンダーは日付変更線をスキップして6月8日。
一瞬あなたのお誕生日を忘れて半日過ごしたと思いこみ大ショック。
困った母です。
でも本当にもうすぐ、あなたのお誕生日。
こんなんじゃ、今夜の夢さえ語れません(苦笑)

まぁ、何はともあれ、おめでとう♪

就活、本当に無理しなくてもいいです。
お好きになさい(^_-)-☆
  母からのささやかなプレゼント(^^)