あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

悪魔の正体

11歳の少年は、日々の暮らしを支えるために、
学校にも行けず、木の実を採って暮らしておりました。
ある日彼は、突然片足を吹き飛ばされ、
暮らしの糧を得ることができなくなり、
生きていくのが精一杯だった母親は彼を捨ててしまいました。

アンコールワットを築いた国の誇り高き人。
亡くした手足を人目に曝し、物乞いをして日々の糧を得るようになりました。




亡くした手足や、失われた視力。
ながらえる命。

失う家族。
失う愛。
捨てる愛。
捨てられる愛。

繰り返されるお決まりのお話しの中で、
初めて語られなかった、「悪魔」の訳。

罪無き人の、命を奪わず、手足を奪う。
労働力を奪い、足手まといをつくる。
支え合い生きていく人達の愛は逆手にとられる。






私は、明日になって酔いがさめれば、
きっと少しだけ重い頭を抱えて、明日のお昼間はお仕事にかまけている筈。

ながらえる筈の命を自ら断った異国の人のことは忘れる。
どす黒い血の色も忘れる。
一日中、裸足のゴミで山をさまよい「50円」を獲るために学校を知らない子供のことなど忘れる。
そして、それでも教師になることを夢みる子供の目の輝きも忘れる。

今夜、衝撃ととともに知った、
UNTACが去った後、何故かAIDSの悲劇と闘うその国の現実も忘れる。




悪魔の正体。







私は今夜流した涙を忘れて、
明日は、きっと笑顔で過ごす。

私が悪魔になる。







100円で1平米の地雷が除去できるそうです。
6000円で義足を作ることができるそうです。
それでも私は明日、多分150円で買うペットボトルのお茶を飲み残して捨てます。

おやすみなさい。
ごめんなさい。




* 昨晩、カンボジア地雷撤去キャンペーン代表の大谷賢二さんの卓話を聞きました。

  対人地雷は、残虐性、無差別性、残存性から悪魔の兵器と呼ばれています。
    
  
  二次会でワインをしこたまいただき、酔って書いた記事ですがこのままにしておきます。