あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

分数の割り算

おもひでぽろぽろ」を思い出して欲しい。
分数の割り算でつぶやいたヒロインの語りは、そのまま私の心のしこりのひとつそのままだ。
学校教育の必要性に語られた文章を目にする度に、思うことがある。

昔、勤めていた中学校で「お受験」について、数学の先生と語り合ったことがあった。
分数の割り算が理解できないまま、取り敢えず普通高校で数学ⅡBの単位もいただいて、
私の「数我苦」人生は遠い昔に終わっていた。
入学試験で、分数の割り算を解かせるのではなく、
「分数の割り算は、何故でんぐり返してかけ算なのか?」
私の素朴な質問は
「その説明を、なぜ入試問題としないのか?」というものだった。
小学校の現場教師の教える能力と、消化すべきカリキュラムがネックと答えられたことに、
私は少なからず衝撃を受けた。

そして事務室で私は、30代後半にして、
その先生から分数の割り算について、個人授業を受けた。
わずか10分程度の後にも先にも、生涯ただ1度きりの、感動的な数学の授業だった。

ただそれからも、数学なんて、我が人生にゃ無用さぁ~っとタカをくくって生き続けた (^^;

しかし昨年、うちの組織にある資格者が不足している深刻な問題に行き当たった。
資格を取るには、指数対数といった数学の能力が必要な資格試験を受けなければいけない。
あなろぐにとって、唯一組織への貢献の道とも思われたが、あきらめた。
理系のでじや、娘は応援すると言ってくれたが、根性なしなのだ。。。
幼い頃のつまずきが未だに悔やまれる。

基礎学力を果たしてどの程度のものとするかは、議論の分かれるところと思う。
しかし、子供達の将来、道を閉ざすもとを作る「しこり」の素は出来れば無くして欲しい。

分数の割り算は出来て当然。
小学校の算数で学習する範囲なのだから。
ただ、その仕組みは理解できぬまま、高等教育に進める現実。
正しい日本語が話せず、書けない大学生。

今の日本の高等教育の歪みは、少なからず
初等中等教育の脆弱さに起因しているように感じる今日この頃。

読み書きソロバン、義務教育をあなどるなかれ。



*追記*
 コメントをくださったかねみつさまの記事、興味深い記事です。
 是非お読み下さい。
 また、その記事にTBされた記事2つ(これ以外)、
 非常に共感するとても濃い記事、こちらも必読です。
 (singleandover40さま、スウィートbonbonさまがお書きになっております。)
                        10/30 7:50am