あなろぐばあちゃんのつぶやき

Yahooブログ育ち、4人の孫のおばあちゃんです。

娘とヴァイオリン

小学校3年生から英語の授業がはじまることになるという。
母国語を身につけるプロセスを思えば、早いほうが良いは自明の理。

ただ少しだけ、危惧がある。
  「学校教育を終えても、使い続けるようになるのだろうか?」



仕事の帰り、街のスーパーで、娘のヴァイオリンの先生の奥様とバッタリ。
他県で大学3年生となり、レッスンは受けないが今も日常の暮らしの中でヴァイオリンを引き続ける娘。
短い立ち話で、娘の近況を伝えた。

「小さい子供さん達に混じって、よく頑張られました。
そしてみんなびっくりするくらい、上達されて。
何より、続けていらっしゃることが、嬉しいです。
随分ご熱心だった方でも、お止めになった方がたくさんおられます。」
お世辞半分としても、ありがたい言葉をいただいた。

当時、御縁あって、地元の有名な先生にみていただくことになったものの、
既に娘は小学校4年生。
早い子は3歳から始め、小学校低学年で相当の曲をこなすのが当たり前。
娘の辛い思いは察して余りあるものがあった。

もっとも、英才教育などとは縁遠い動機で、娘自ら希望して始めたヴァイオリンだった。
結果的に、ヴァイオリンは豊かな成果を、娘そして私達家族に与えてくれた。
高校ではアンサンブルで、良い友人をたくさん得たようだ。
家族と離れて過ごす今は、夜に自室でサイレントヴァイオリンを楽しんでいるという。
何より、偏屈だった私の父の心を溶かし、新たな絆を与えてくれた。

早く始めた方がいいことは、早く初めていい。
ただ、使い続ける、やり続ける人生を送るための心配りを忘れてはいけない。
小学生までドイツで暮らしたという20代半ばの知人は、ドイツ語が話せない。
学校の勉強と、言葉を身につけることは全く別の次元の話しだ。

言葉や音楽。
子供達には、自発的な努力を期待しつつ、
楽しみながら、是非、身につけて欲しいと願う。
テストの点数稼ぎとならないことを祈る。








*過去記事をひとつ、TBします。