師匠とのお別れ
今夜は、私にはボランティアの師匠とも言える、クラブの先輩の前夜式でした。
師匠には、チャリティコンサートのお手伝いなどをさせていただく中、
私は、ボランティアの、心意気を学ばせていただいたように思います。
楽しみながら、誰かのために心を尽くして働き、その人の笑顔を自分の達成感とし、自分も笑う。
大変なこともありますが、結局は、ボランティアは自分のためということ。
また、迷ったときは、とにかくチャレンジ。
師匠はそんな方でした。
いつも「大丈夫、大丈夫。」「何とかなります。」「やりましょう、やりましょう。」
師匠は、一見スマートなジェントルマンでしたが、ぎょっとする一大事を、飄々と笑顔で過ごされる方でした。
そして、ほんと不思議なことに、いつも何とかなっていくのでした。
私は師匠のマジックに、いつも感心していました。
ただ今にして思えば、これは師匠の特別な力ではなく、メンバーの協力と、出演するアーティストの熱意があったからに他なりません。
しかしそれらは、最初から約束されていた訳ではありませんでした。
いつも、師匠の熱意と、やり遂げる不屈の精神に、みんなが惹きつけられていくのです。
観客の入りなど、客観評価をすれば、必ずしも成功とは言えないコンサートも、ありました。
でも、師匠と何かやると、何だかわくわく楽しく、アーティストは大満足。
終われば結局、みんないつも大きな達成感に包まれて、最高の笑顔を交わすのです。
そして、きさくでやさしい奥さまはそれを穏やかな笑顔でいつも眺めていらっしゃいました。
お二人の姿は私の憧れだったのですが、たどりつくのは難しそうです。
我が家の場合、まず、夫妻の役回りが逆ですからぁ(爆)
思えば、ただでさえ帰りの遅い両親が、幼い子ども達をお留守番させてクラブ活動。。。
正直なところ、ほんと、何やってんだろっ?!て思うことが無いわけではありませんでした。
でも、師匠が元気なうちに、いっしょにやらせていただけたことに、今夜あらためて感謝したのでした。
師匠が体調を壊されるようになり、チャリティーコンサートのお仕事は、
直接担当させていただいたコンサートを最後に、遠ざかることとなりました。
でも、クラブで色々な経験を積む中、私は師匠の教えの手応えを、しっかり感じるようになっておりました。
そして、折しも、鈴木藍子オリジナルのボランティアを産み育てていこうと言う時の、師匠とのお別れでした。
長患いの看病でお疲れの筈なのに、奥さまは相変わらずおやさしい笑顔。
クリスチャンなので、歌とお花の中での、明るいお別れでした。
もうお会いできないのかと思うと、一瞬涙がこみ上げましたが、
仕込まれたボランティアスピリットのひとつは、いつも笑顔で (^^)
師匠直伝のボランティアスピリット、私も誰かに伝えていくことで、生かし続けられたらと思います。
さようなら、師匠。
どうぞ安らかに。