薬(ヤク)の爪痕
静岡地震の直後。。。
選挙も間近。。。
なのに、このところのマスコミの報道って一体?!
だが、ひとこと言っておきたいことがあるので、言わせていただく。
マスコミに、社会の公器という誇りが寸部なりとも残っているのならば、
そのくだらない話題に添えて、せめて、薬物の怖さを、きちんと伝えて欲しい。
私は、かつて薬物中毒だった。
麻薬、覚醒剤の類ではなく、それは医師から処方されてのみつづけたお薬だったのだが。
テレビで知った覚醒剤中毒だった方の後遺障害が、私の状況に酷似していることに気づいた。
トラウマとなっている「離脱」、それから今も私の体に遺る、お薬の爪痕について、今、記事にしておきたい。
少し、長い記事だが、以下が薬を切った時の様子を書いた過去記事である。
(ハート付きにしていたものだが、関心のある方には読んで頂くのもよいかと公開。)
あれから、何年も経ち、この苦しい出来事はほとんど忘れて過ごすようになったのだが、
現役職業婦人、時々、なかなか眠れない日が続くこともある。
そんな時、この時の"おかしな感じ"にフラッシュバックして、
お薬は完全に抜けて、本当は跡形もない筈なのに、鮮明に甦る「離脱」の時の感覚。
これを、あって当然のことと受けとめて、混乱することはないものの、、、
それでもお薬の爪痕は何年の時を経ても未だ鮮明に遺っていることを、感じる。
今、医師の処方を受けていらっしゃる方には、主治医の指示に従い、焦らずに、治療を続けていただきたい。
減薬は、回復に必ず、ついてくるものなのだから。
そして、、、
薬(ヤク)を、なさっている方がおられたら・・・
違法な薬物は、強い意志のもとで、「切る」以外に道は無いはずです。
ただ、「離脱」は、少なくとも40年以上生きた中で、想像もできなかったほどの辛く、厳しい試練でした。
また、下手すれば、自分自身や周囲の人の生命を奪うほどの危険な状況であったことを、今さらながら思い出します。
決して、ひとりで悩まないでください。
全ての都道府県には、薬物の相談窓口が設けられています。
まずは、今、(はい、是非、今!)電話をかけてみてください。
薬物を常習なさっている方で、例え尿中から薬物が検出されなかったとしても、
薬と完璧に遮断できる環境に置いてあげることが、その人のために、一番いいことと思います。
一生遺る薬の爪痕に、苦しむことは多々あることでしょう。
ただ、生きていれば、素晴らしい人や出来事と出会います。
たとえ辛いばかりの毎日にあっても、道ばたの草に元気をいただくことができます。
生きていることは、それだけで素晴らしいと、私は思います。
罪を罪として罰し、健康を取り戻す機会を与えてあげることも、社会の愛情ではないでしょうか。
※ 画像は、7年の闘病の末、健康を取り戻した記念に、でじと訪ねた尾瀬で撮ったものです。
私の大切な宝物です。